四方八方異常なし

雑記帳です。語ったり、紹介したり。

時間

時間というのは不思議ですね。

昔の人は時間について「私はそれについて聞かれなければそれを知っているが、何かと聞かれたら知らない」と言いました。

実際、ただそこに存在してるだけですからね。それを24に分けて1日、それが30で一か月、それが12で一年となっていますが、人間たちが後からそう名付けただけです。

早いようでいておそくもありますね。お説教されているときと、ガールフレンドといる時では時間の経ち方は変わりますよね。

なかなかつかみどころのないというか、不思議なものに感じます。

ミヒャエルエンデの児童小説に「モモ」というのがあります。これには時間泥棒が出てきて、いろんな人の時間を盗んでしまいます。例えば、急ぐ必要もないのに必死になって道路を掃除するおじいさん、少しは遊ぶべきなのにちっとも休まない子供、昔は楽しみだったのに、それを仕事にして1分1秒でもその時間を無駄にすまいとする若者。こんな人たちです。心理系の大学に通っていましたが、非常に影響を与えてくれました。是非図書館などで一読してみてください。

少し話がそれました。

今のご時世、はっきり言ってしまうと、1分1秒も無駄にできないと思います。けどそれは、誰かに強制させられるようなものではないですよね。自分が必要だと思うから、誰かのためになりたいから、後で自分のためになるから、時間を惜しんでもいいほど仕事が好きだから。決して誰かに強制されて、時間をすり減らすものではありません。時間とは、自分の状態次第で変化してしまいます。誰かの貴重な1分は、誰かにとってどうでもいい1分なのです。それなのに、誰かに強制されるのはおかしなことですよね。だって自分と相手では価値が違うんだから。

とはいえ、まぁ、それとは別にすべきこと、というものもあります。会社のために、約束のために、すべきこと。それは強制されているのではなくて、「そういうもの」なのだと思います。「為されて当たり前」のこと、という方が正確ですね。ここだけは勘違いしちゃいけません。自戒も込めて。

まぁ、時間というのはとてもあいまいだと思います。どんなに正確な時計が生まれようと、本当の「時間」というのは一人一人の感じ方によってかわってしまっているものでしょうから。